【ぷららモバイル】MVNO格安SIM(通話付き)をSIMフリースマホで検討する際に知っておきたい9つのこと【zenfone】

1. 通話は明瞭にできるか

 音声通話付き格安SIMでスマホを運用する際に最も気になるのは、「通話はきちんとできるのか」ということではないでしょうか。
 結論から言えば、何の心配もなく通話ができます。
 格安SIMを提供するMVNO各社は、大手通信キャリアから回線を借りる形でデータ通信、音声通話を可能にしています。ほとんどはdocomoの回線を使用しています。
 つまり、電波の強度や範囲はdocomoと契約している場合と全く同じということになります。
 回線を借りているからといって、電波が弱いなどということはありません。少なくとも私は一度もないです。

 LINE通話のように途切れたり声が不明瞭だったりもしません。なぜなら、MVNOの音声通話は電話番号による音声専用回線を使用しているからです。LINE通話や050plusはデータ回線を無理矢理音声通話に使っているので、通話が不安定なのです。
 格安SIMの音声通話はきちんと安心して使えます。

2. MNP転入はできるか

 できます。ほぼ全ての音声通話付き格安SIMにおいて、MNP転入に対応しています。
 注意点としては、MVNO各社のウェブサイトにおいて申し込まなければならないという点です。
 Amazonやイオン、ヨドバシなどの店頭においても格安SIMのパッケージは並んでおり購入することができますが、MNP転入を希望する場合、店頭で購入してはいけません。パッケージとして販売されている格安SIMには既に変更不可能な電話番号が割り振られてしまっているためです。
 私はこれを知らずにAmazonでb-mobileのSIMを購入してしまい、結局、電話番号変更のお知らせを友人や会社の人たちに送信しなければならない羽目に陥りました。
 不本意なことにならないためにも、注意しましょう。

3. 通話料は高くないか、無料通話はあるのか

 ほとんどのMVNO格安SIMは20円/30秒程度で通話料が設定されています。
 これは、docomoやau、softbankなどの大手通信会社の基本プランと同じ料金です。基本料が格安であるからと言って通話料が高い、などということはありません。決して安いとも言えませんが、良くも悪くも標準です。
 ただ、大手通信会社は、ユーザーの通話頻度によって選べるプランを多様に用意していますが、MVNO格安SIMにおいては、通話プランの選択はありません。データ通信量や速度におけるプランは各社用意していますが、通話料は変わりません。20円/30秒は固定でかかります。

 また、無料通話についてもほとんどの格安SIMにおいては付与されません。つまり、電話をかけた分だけ料金がそのままかかります。
 通話料を節約するためには、無料通話アプリや後述する楽天電話などを上手に活用しましょう。
 ただ、Y!mobileでは、10分以内の通話は全て無料(月300回まで)という大胆な無料通話サービスを提供しています。今後、こういった無料通話サービスを各社が提供し始めることを期待したいです。

4. SMSは利用できるか

 使えます。一通送信につき3円かかるのも大手通信会社と同様です。
 google謹製のアプリ「ハングアウト」(無料)でSMSの送受信ができます。

5. メールアドレスはどうすればいいか

 大手キャリアからの乗り換えの場合、docomoやau、softbankで使っていたメールアドレス(@docomo.ne.jpなど)は使えなくなります。従って、フリーのメールアドレスを予め取得しておく必要があります。

 フリーのメールアドレスの取得にはgmailがおすすめです。android端末を使用している方なら契約の段階でgoogleアカウントを既に作成してあるはずなので、その際に作られたgmailをそのまま使用すれば問題無いです。gmailは迷惑メールがほとんど来ないのがとても良いです。
 gmailを普段使いのメールアドレスとするデメリットもあります。相手が迷惑メール対策として「パソコンからのメールを受信しない」設定にしていると、こちらから相手にメールが届かないということです。
 ですが、現在ではコミュニケーションに必ずしもメールアドレスは不要で、LINEやSMSなどで容易にテキストのやりとりができますから、それほど難儀することはないかもしれませんが、メールアドレスは何かと使う機会が多いですから予め持っておきましょう。

6. LINE通話や050plusなどの無料通話アプリは使えるか

 使えますが、2つの点で注意が必要です。

 ひとつは、利用規約に「VoIP」の利用ができない旨の記載がないこと。記載がなければ使用できます。
 私の使っているb-mobile スマホ電話SIM(フリーdata)においては問題なくLINE通話ができていますが、無料通話アプリで使用するVoIPはデータ通信量が多いので、もしかしたら禁止されている格安SIMもあるかもしれません。万が一のためにも確認しておきましょう。

 もうひとつは、プランによっては通信速度が遅すぎて通話できるに至らない可能性もあるということです。前述のb-mobile スマホ電話SIM(フリーdata)は上下200kbpsにデータ通信速度が制限されていますが、LINE通話は可能でした。格安SIMの中には上下最大128kbpsのプランもありますから、確認していないのでなんとも言えないですが、もしかしたら無料通話アプリの使用が難しい場合もあるかもしれません。

7. 楽天でんわは使えるか

 通話料を10円/30秒にしてしまえるという魔法のようなサービスが「楽天でんわ」です。アプリをインストールして手続きをするだけという平易さで、誰でも通常20円/30秒の通話料を半額にすることができるのです。
 導入するリスクは全くないので使わないのがもったいない楽天でんわなのですが、SIMフリー格安スマホ及びMVNO格安SIMにおいても、もちろん例外なく使うことができますから安心してください。

8. テザリングはできるか

 SIMフリースマホにデザリング機能が付いているかどうかにもよりますが、対応していればできます。しかも当然のごとく無料です。
 私の所有するNexus5ではテザリングができています。試しにと思って初めてテザリングしてみたときには衝撃を受けました。端末でSSIDとパスワードを設定するだけ、たった1分程度でサクッと端末からwifiが飛んでいました。通信会社への特別な申し込みや料金の支払いもありません。

9. コンビニ払いや口座引落で料金の支払いは可能か

 残念ながら、ほぼ全ての格安SIMはクレジットカード決済のみとなっています。特に、音声通話付きとなるとその傾向は顕著です。
 料金の回収をクレジット会社に代行してもらうことで、格安SIMは格安であることができるのだと思います。

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