『シティーズ:スカイライン』完璧な渋滞解消のための5つのTips

『シティーズ:スカイライン』(Cities:Skylines)は中盤以降は渋滞解消ゲーになっていきます。渋滞に悩まされないプレイヤーはいないといっていいでしょう。悩ましいところでもあり、都市をコントロールする醍醐味でもあります。

私自身がプレイした知見と、ウェブ上での情報、ゲーム実況者による解説を交えて渋滞解消の方法を解説していきましょう。ちなみに筆者がプレイしているのはPS4版です。

はじめに:渋滞の主な5つの原因

1. 高密度住宅地から出入りする一般車
2. 商業地区に商品を搬入/搬出する商用車
3. 産業地区に資材を搬入/搬出するトラック
4. ゴミ収集車
5. 交差点が多すぎる

これらの原因について、下記で一つ一つ解決していきましょう。

原因1:住宅地の渋滞対策

対策1.公共交通機関を張り巡らせる

街の細かいところまでバス路線を張り巡らせ、近距離はバス輸送。その乗客を地下鉄駅で降ろし中距離程度は地下鉄で輸送。地下鉄の乗客を鉄道で降ろし長距離は鉄道で輸送。このように公共サービスをきちんと敷設しておけば住民にとって自家用車を使う理由はなくなります。

現実の世界を考えてみても東京の都心部で自家用車がなくても不便なく生活ができるのは、バス、地下鉄、鉄道がきちんと整備されているからに他なりません。

地下鉄だけでも構いません。公共交通機関だけでマップの隅々まで行けるかどうかチェックしてみましょう。

対策2.自家用車を使わないように条例を制定

「自転車奨励」や「公共交通機関の無料化」などの条例を制定することで、自家用車での往来を削減することができます。街が充分に発展していれば、公共交通機関を無料にしても都市の財政にとっては痛くも痒くもありません。積極的に使っていいと思います。

対策3.歩道の設置

これは交差点禁止縛りでプレイしている方のゲーム実況ですが、意外にも市民が歩道をかなり使っていることがわかります。

市民は目的地まで行くために最も合理的な手段を使って出掛けます。つまり、徒歩のほうが速いのなら徒歩で向かうということ。車道を敷くまでもないけれど徒歩や自転車だと遠い、という場所を見つけたら歩道を敷いてあげましょう。

原因2:商業地区の渋滞対策

対策1.商業地区をなるべく一箇所に固めない

商業地区に商品を運ぶ自動車の量は侮れません。油断大敵。これで街中と高速道路が渋滞に見舞われることもしばしばです。

対策としては、商業地区を、住宅地区や産業地区のようにまとめて設置しないことが挙げられます。商業地区はなるべく大通り沿いに限定して設定しましょう。それでも商業需要が伸びてしまうことがありますが、広い区画をとってまとめて設置してしまうと後々に渋滞が大変なことになってしまうので、都市内に分散させるようにしたほうが良いです。

商品を輸送する必要のない娯楽特区や観光特区にしてしまうという手もあります。

対策2.貨物駅を都市部近くにも設置する

貨物駅からは商業地区行きの商用車が生み出され、都市内の商業地区に散らばっていきます。であれば、不要な渋滞を生み出さないために敢えて貨物駅を商業地区の近くに建ててしまうという手段も使えます。

貨物駅は周辺の産業地区のレベルを上昇させる効果があるのでついつい産業地区だけに建ててしまいがちなのですが、そうすることによってトラックと商用車のダブルで渋滞を引き起こすことになってしまうからです。産業地区にある貨物駅から延伸して都市の近くにも貨物駅を建ててみましょう。

原因3:産業地区の渋滞対策

対策1.産業地区専用のインターを設置する

産業地区の渋滞は凄まじく、どんなに街づくりが上手な人が合理的な道路を敷設したとしても混雑は避けられません。

産業地区内の渋滞は多めに見るとしても、トラックが街中を走り回ることによる都市部の渋滞を避けることはできます。最も良いのは、産業地区専用のインターを作ってしまうことです。トラックは全てそこから乗り降りさせるようにする。同時に産業地区以外には「大型車両通行禁止」の条例を制定してもいいでしょう。

専用インターだけで産業地区を運用しているともしかしたら「労働者が足りない」との問題が起きるかもしれません。その場合は公共交通機関で通勤できるようにしてあげましょう。

対策2.入口と出口を完全にわける

この動画は是非とも見て欲しいのですが、極めて合理的に産業地区が設計されておりトラックがスムーズに往来しています。中央には貨物駅さえある。同時に、旅客用の鉄道駅もあり、そこから歩道で労働者が職場へ迎えるようになっています。これはすごい。

さすがにここまで完璧なのものは作れなくても、ポイントは3点あります。

1. 産業地区への入口と出口を明確に分ける

2. 産業地区内に交差点を作らない

3. 一方通行を駆使してクルマの流れをコントロールする

ただでさえ渋滞の起きやすい産業地区の合理的なデザインはシティーズ:スカイラインの醍醐味とも言えるところです。正解はありません。だからこそ自分だけの正解を求めて熱中できるのです。

対策3.諦める

とは言え、どんなに上手くやってもある程度の渋滞は不可避であることも覚えておきましょう。諦めが肝心とは言わないけれど、完璧にはなかなか行きません。時には諦めも視野に入れて楽しく遊びましょう。

原因4:ゴミ収集車の渋滞対策

対策1.ゴミ収集車専用のインターを設置する

ある程度発展した都市におけるゴミ収集車の量は凄まじく、ゴミ収集車だけで道が渋滞することもしばしばです。この状態を避ける方法はなるべくゴミ収集車を一般道に徘徊させないこと。すなわち、ゴミ収集車専用のインターを作ってそこにゴミ施設を集約し、そこから高速道路を辿って各地区に散らばってもらうというものです。

ゴミ施設は墓地と違って公害を撒き散らすので、なかなか扱いが難しい印象があります。

対策2.条例を制定する

「リサイクル」の条例を制定するとゴミの量を削減することができ、走り回るゴミ収集車の台数も減らすことができます。

「ペット禁止」の条例もゴミを削減することができますが、市民の幸福度も下がってしまうようです。私自身、動物が好きなのでペット禁止条例は制定していません。

対策3.進学率を上げる

市民に教育をきちんと行き渡らせることでゴミの量が削減されるようです。「教育を行き渡らせると、産業エリアで人員不足になりそう」と思うかもしれませんが、私がプレイした実感ではそんなことはありません。市民は勝手に適当な就職先を見つけて就職します。むしろ、教育レベルが上がることで建物レベルも上がっていきます。

原因5:交差点が多すぎる

対策1. ラウンドアバウトを活用する

最も手軽に交差点を回避する方法はラウンドアバウト化してしまうことです。円を描き、中を一方通行にして、円に4方向の道路を接続するだけです。アップデートで信号が撤去できるようになっているなら撤去しましょう。大きい円であればあるほどクルマがスムーズに流れます。

ある程度開発が進んでしまった都市部をラウンドアバウト化するのは用地の問題で難しいかもしれません。また、個人の好みでラウンドアバウトはあまり使いたくないという人もいるかもしれません。だけど、使い勝手が非常に良いのは確かです。

ラウンドアバウトについての詳細は関連記事「『シティーズ:スカイライン』ラウンドアバウトを作る際の15のTips」を参照ください。

対策2. 立体交差化する

交差点を避けて立体交差にしてしまうのも良いでしょう。バイパスとの接続に使うのが良いと思います。広大な用地が必要になります。道路ツールにある既存のジャンクションを選択して用いてもいいですし、自作してもいいでしょう。ジャンクションの自作はロマンです。

上の動画は少ない用地に立体交差を形成できるミシガン・アーバン・ダイヤモンド型IC(MUDI)と呼ばれるものだそうです。夢が広がります。

ジャンクションについての詳細は関連記事「『シティーズ:スカイライン』ジャンクション17選+おまけ3」もご覧ください。

対策3. 一方通行を活用してクルマの流れをコントロールする

あちこちからクルマが交差点に集中してカオス状態になっているなら、一方通行にしてしまうのも手です。実際の都市でも特にクルマが混雑しがちな駅前やショッピングモール周りなどは、上手に一方通行を取り入れてカオスを上手に避けています。

私も過密都市を作ってしまってどうしようもないときには一方通行で乗り切ります。高密度住宅地区や産業地区でも使える手です。

対策4. 高速道路にクルマを流す

遠くに行きたいクルマも下道を走らされるとなると、あらゆる目的地に行きたいクルマで混雑してしまいます。なので、遠くに行きたいクルマには高速道路に乗ってもらいましょう。

乗り口だけを適当に設置していくだけでもだいぶ違います。必ずしも大掛かりなインターチェンジを設える必要はないということ。実際、首都高でも乗り口だけの簡素なインターチェンジがあります。

その他、参考になる動画

 
関連記事:
『シティーズ:スカイライン』ラウンドアバウトを作る際の15のTips
『シティーズ:スカイライン』ジャンクション17選+おまけ3

コメント