ドコモを解約して、格安SIMの低速通信でスマートフォンを運用し始めて、5年が経ちました。
最近では、通信料の高額さのため、低額でスマホを運用できるMVNOがますます人気ですね。MVNOとは、簡単に言ってしまえば、携帯電話のSIMだけ取り扱っている会社のことです。
MVNOのメリットのひとつに、料金プランが豊富であることが挙げられます。
docomo、au、softbankなどの大手通信会社と契約していると、否応なく高速通信を契約させられ、あまり使っていないにも関わらず殆ど定額で5000円程度は支払わなければならなくなります。
私のライフスタイルでは、動画を見たりなどの高速通信は必要なかったですし、最低限としてウェブ閲覧、メール、ツイッターなどのテキストのやりとりができさえすれば良かったので、スマホを買って2年が経った時にdocomoを解約し、b-mobileのスマホ電話SIMを使い始めました。
現在は【楽天モバイル】の通話付きベーシックプランを利用しています。
ベーシックプランで契約しましたので(プランはいつでも変更可能)、月額1250円で、通信速度は上下200kbpsで、使い放題です。
200kbpsと言ってもよくわからないと思います。実際、私もどのくらいのことができるのかわからずに、運用し始めました。
以下に、5年間使ってみての感想、できることとできないことをまとめてみます。
低速通信でできること
・メール
問題なく使用できます。
gmailなどのフリーのアドレスを取得して運用しましょう。androidであれば、Gmailアプリか、K-9 mailというメールクライアントアプリが使いやすいです。
・LINE(通話除く)
問題なく使用できます。スタンプや画像の表示も、やや遅いと言われればそうかもしれませんが、許容範囲内であると思います。
タイムラグなどなく、普通にテキストのやりとりができます。LTEのカバーが不完全な場所では、むしろLTEよりも使えると感じることさえありました。
以前、LINEで早押しクイズ大会を仲間内でやったことがあるのですが、問題なく回答できました。ちなみに、優勝しました(笑)。
・twitter
問題なく使えます。
とはいえ、3GやLTEに比べ、ツイートの取得にやや時間がかかる気はします。ただ、全然表示されないということはありません。たった数秒の違いですので、気長に待ちましょう。
・ウェブ閲覧
これははっきりと言いましょう。遅いと感じます。
ただ、たった数秒の差ですし、全然表示されないということはありませんから、気長に待ちましょう。
Operaというブラウザアプリは、低速通信向けに開発されたものですので、是非とも使ってみましょう。必須アイテムです。他のブラウザに比べ、圧倒的に表示が速くなります。Chromeも結構速いです。
遅いとはいえ、慣れてしまえば体感的には全く問題なく使えています。
微妙なもの
・LINEの通話、その他050plusなどでの通話
できる時とできない時があるように思います。
一度は向こうからの音声が全く聞き取れなかったのですが、その後かかってきた時には普通に通話できました。
理論上は200kbpsもあれば通話はできるようなのですが、念のため、あまり期待しないで、できたらラッキーくらいに考えておくといいと思います。
・ネットラジオ、音楽など、音声のみのストリーミング再生
人によっては、快適にできるという意見もありますが、私としては微妙な感じです。
調子のいい時と悪い時があるのか、その時によって再生できたりできなかったりします。こちらも理論上は可能であるとのこと。
従って、アテにはできないなといった感じです。再生されたら運が良いくらいに考えておきましょう。
・オンラインゲーム
やってみたことはないのでなんとも言えないところではあるのですが、大量のデータ通信やリアルタイム性が要求されるものはおそらくできないでしょう。
クラッシュ・オブ・クランは問題なくできています。
ingressも問題なくできますよ。ポケモンGOはできる? 問題なくできます! 確認済みです。
できないこと
・YouTubeなどの動画再生
これはもうアウトです。全然再生できないと言って過言ではない。
過去に一度だけ普通に見れたことがありました。それ以来、たまにチャレンジしてみるのですが、駄目ですね。あの普通に見れたのは何だったのか。
解像度を落とせば普通に快適に見れるよーという意見もあるのですが、まだやってみていないので、なんとも言えないです。
少なくとも、家の回線で見るように、快適で高画質でというふうには動画は見れないでしょう。
・GoogleMap
表示されるまでがかなり遅くて使い物になりません。悲しいかな。
なので私は、「MapFan」という、地図データを丸ごと端末にインストールするアプリを使っています。
地図データごと端末に入れてしまうので、通信をする必要がなくサクサク動くというわけですが、容量が5ギガ近くあります。
まとめ
以下に、スマホの低速通信を5年間使ってみて、私が思ったことをまとめます。
・メールやウェブ閲覧は問題なくできるので、日常で意外と困ることは少ない。
・家ではもちろんwi-fi接続、外出先でもwi-fiスポットを上手に活用すれば心強い。
・とにかく価格が安くて助かる。外出先でほとんどスマホを使わない人にはなおさら。
・遅いなと思うときがあっても、かわいいやつだなと思って気長に待とう。
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コメント
とても参考になる情報をありがとうございました。私も、iphoneからこのnexus5 & b-mobileに鞍替えしようと思っているのですが、スマホ本体は、アマゾンから購入してもいいのでしょうか。また、skypeは使えませんよね。
もし、時間がありましたら、教えて頂けると有り難いです。
nexus5はgoogle playストアで購入すると、新品が届きます。
amazonでも売られているようですが、google直販のものではなく、買取業者による中古販売っぽいです。
skypeはアプリをインストールすれば使えますが、150kbps程度の低速通信では通話は難しいでしょう。
参考になさってくれてありがとうございます。
こんにちわ。
読ませていただいて、ちょっと気になった点があったのですが、
「できないこと」の「radiko」や「IP電話」なんですが、
radioの音声データやLINE電話などは通信速度自体200kbpsも使用してなかったと思います。
(radikoは番組表など補助データの受信が多いので、再生開始するまで時間はかかると思いますが)
特定のサービスが利用できない理由としては、
1)200kbpsでは速度が足りない
2)MVNO事業者が通信内容ごとに制限をかけている
3)時間帯によってはMVNOとMNO(ドコモ)との回線が輻輳していて通速度が200kbpsまで出ていない
といった所が多いようです。
以前、b-mobile(イオンSIM)を使っていたことがあるのですが、
きれいに音声通話やradikoだけダメだった覚えがあります。
今使っているSIMのうち、mineoが高速通信オフで200kbpsになりますが、
200kbpsしか出ない状態でも、IP電話もradikoも使えてます。
MVNO側でVoIPなどだけ制限していた可能性は高いですが、
一般的なスピードテストなどには制限がかからないので、
判別するのは難しいかもしれませんね。
高速通信できるサービスで、どのMVNOも速度が低下する平日昼12時台なのに
飛び抜けて計測結果が良いMVNOは怪しいかも…