chromebookと同価格帯で手に入る低価格windowsノートパソコンが増えてきました。
chromebookは、基本的にウェブブラウザしか開けないコンピュータです。それ故、用途も限られる。
対して、windowsパソコンは内部ストレージが低価格帯のものでも500GB程度は確保されていることが多いので、音楽や映画を大量に保存することもできるし、ソフトウェアをインストールして自分のやりたいことを好きなようにやれます。
windowsパソコンなら、レンタルしてきたDVDを取り込んで保存し、好きなときに鑑賞することができる。大量の写真を保存しておくことができる。ソフトをインストールすれば、動画編集や音楽制作もできる。
従って、同じくらいの価格ならwindowsを買ったほうが絶対に良いのではないか。そう思うかもしれません。
私もそう思っていました。chromebookを実際に手に入れて、使ってみるまでは。
chromebookは一見デメリットだらけ。そこが最高のメリットだ!
起動・終了が爆速
chromebookは、ウェブブラウザであるchromeを開くことしかできないパソコンです。致命的なデメリットと思うかもしれません。
しかし、逆に言えば、起動時にコンピュータがやることと言えばchromeを準備するだけ。なので、電源を入れてから使い始めるまでが圧倒的に速いです。私のAcer C720という機種で言えば、たったの7秒です。
windowsの場合、様々な機能がある分システムが複雑なので、コンピュータ側の準備にどうしても時間がかかり、立ち上がりがもっさりしています。低価格帯のものであればスペックが高くないので、尚更です。昼休みなどのちょっとした隙間時間にパソコンを立ち上げたい場合、時間がもったいない。
終了時も同様です。chromebookなら操作開始から2秒で電源が落ちます。
爆速起動・終了の恩恵は、実際に体感してみないとわからないかもしれません。私もそうです。「別に何十分もかかるわけじゃないんだし」と思っていましたが、今となってはchromebookを選んで良かったと思っています。
動作が爆速
上記と同様にして、余計な機能がついていない分、動作が非常に安定しています。
windowsによく見られるような「何だか分からないが遅い」ということが全くありません。
ストレスなくウェブ閲覧や作業を進めることができます。
ウイルス対策の必要がない
悪意あるコンピュータウイルスは、殆どがwinndowsのシステムを標的にしています。従って、windowsユーザーは何らかのウイルス対策をしなければなりません。有償の対策ソフトを導入するにしても、無料のものを使うにしても、面倒でよくわからないものには違いありません。
繰り返しになりますが、chromebookは基本的にウェブブラウザであるchromeしか開けないパソコンです。
従って、ソフトをインストールする際にウイルスが混入していた、などとということは絶対に起きません。そもそもソフトをインストールできないのですから。
ブラウザから感染するウイルスというのも増えてきています。ですが、chromeは常に最新のバージョンに自動更新されるように設計されています。つまり、天才集団のgoogleが自動的に最新のウイルス対策を各々のchromebookにしてくれているということです。
chromebookを使う際に、私たちがウイルス対策をする必要は何もないのです。常に安心して使えます。
また、ウイルス対策ソフトは、結構重いです。もっさり動作の原因がウイルス対策ソフトだったということもしばしばあります。
chromebookでは、そんなことを懸念する必要もありません。いつでも快適動作です。
ディスク容量が少ない? 心配なし
chromebook内部ストレージが非常に少ないです。私の使っているもので、たったの16GBです。
標準的な低価格windowsノートパソコンでも、500GBが内蔵されていることが多いですから、まさに桁違いです。
しかし、不便することはありません。
そもそもchromebookはデータをGoogle Driveなどのクラウドに保存することを推奨しています。
クラウドに保存することにより、どの端末でもどのパソコンでも同じデータをどこでも閲覧・編集することができるので、パソコン本体に保存するよりもずっと利便性が高いです。もちろん、ネットに接続されていれば、の話ですが。
そもそも、データをパソコン本体に保存する機会は意外と少なくなってきました。
動画を見るにしてもYouTubeにブラウザでアクセスすれば済みます。
ブログを書くにしても、CMSにアクセスして直接書き込んでしまえばいいです。途中であれば、下書き保存すればいい。
動画や画像編集も、簡単なものであればソフトをインストールすることなくウェブサービスだけで完結できます。データはそのサービスのサーバーに保存されるようになっていることが多いです。
wordやexcelも、クラウド環境が用意されています。
むしろ、パソコン本体に保存することにより、ディスク容量を逼迫することで動作が不安定になったりしてしまうのです。
本体に保存できないchromebookでは、そんなことは起きません。いつでも快適です。
chromebookはネット時代に最適化されたマシンなのです。
持ち運びに最適なサイズと軽さ
外に持ち出す用としてのセカンドマシンを選んでいる際に、chromebookに出会いました。サイズは11インチ程度、重量1kg程度、予算30,000円程度、との条件を満たすのが今使っているAcer C720でした。家電量販店の在庫処分で20,000円で入手することができました。
私が求めていたのはまさにこれだった。本当に良い買い物をしたと思っています。
内部ストレージはSSD16GBしかありませんが、大掛かりなHDDが実装されていない分、軽量化がされています。これもデメリットがメリットへと転換されている良い例です。
重量が2kgともなると持ち運ぶにはちょっと重いと感じますが、この約1kgのchromebookは片手に持っても、ショルダーバッグに入れても苦にならない。
主に公園やカフェで原稿を書くのに使っていますが、それだけの用途であればこの一台で充分です。
通信はスマートフォンでのテザリングでインターネットに接続しています。
壊れにくい、長く使える
これは私見ですが、ブラウザを開くだけの簡素化されたシステムである分、壊れにくいのではないかと思っています。
少なくともディスクが壊れてデータを失った、ということは絶対に起きません。ディスクにデータを保存できないからです。
また、chromeブラウザは常に最新に保たれるし、chromebook自体の機能もシンプルなので、流行り廃りも少ない。
つまり、長く使える一台であるということです。少なくとも私はそう感じています。
まとめ
確かにchromebookは一般的にはスペックはそんなに高くないし、ソフトウエアもインストールできない。
ですから、高度な動画編集や画像編集・作成、音楽制作、DVDのコピーなどはできません。
しかしながら、chromebookにおけるデメリットは、考え方によっては殆どの場合、素晴らしいメリットとして私たちに作用します。
・ブラウザしか開けない
→ 起動が速い、動作が軽い、ウイルス対策の必要がない
・ディスク容量が少ない
→ 本体の軽量化、動作が快適なまま保たれる
・ソフトをインストールできない
→ ウェブサービスで代用できる、ディスク容量を逼迫せずに済む
セカンドマシンとしては、素晴らしい限りです。
私も家ではMacbook Proを使って、外出先でのみchromebookと、使い分けをしています。外出先では、ウェブの閲覧と原稿執筆くらいしかすることがないからです。
思うに、購入後の使い方がイメージできていれば、きっと良い買い物になるに違いありません。
購入や導入を迷っている方の参考になれば、幸いです。
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