10年来のドライバーですが、数年前から自動車は要らないなと思い始めました。
一番の要因は維持費がかかること。
年収250万円くらいの低所得者にはそれなりの生活レベルってものがあって、その中に自動車は含まれていないのではないか。お金がないよーと嘆く前に、生活にかかっている固定支出を見直すべきなのではないかと考えるようになったのです。
とは言え、クルマは便利。休日ともなれば、特に目的なくクルマを走らせて買い物に出かけたりしてしまいます。
大きな買い物は自動車がなければ運搬するのが困難です。友人に会うために遠出をするにもそう。全ての集合場所の近くに駅があるとは限らないのです。
要らないと手放してしまうには惜しいのかもしれない。悩みどころである。
と、ちょうどその時、真冬、電気系統がやられたのかバッテリーがあがったのか詳しくはわからないのですが、自動車のエンジンを掛けようとしてもうんともすんとも言わなくなってしまいました。自宅の駐車場でのある日のことです。
困ったというより、チャンスだと思った。クルマを乗らなければならない口実がなくなった。
私は喜々として即座に代替移動手段として自転車を購入し、クルマを意気揚々と手放したのでした。
かなりの期間乗っていてボロボロの状態だったので、手放すにはちょうどいい機会と考えました。
以下、自動車を手放してから3ヶ月経っての感想を書いていきます。
ちなみに、自動車の処分は、中古車屋に引き取ってもらうという形を取りました。15万km以上もの走行距離だったので、買い取りなんて可能だろうかと思っていました。
ところが、インターネット査定の「カーネクスト」というところで4,000円で買い取ってもらうことができました。レッカーで持って行ってもらったので、自宅にいながらにして手間もかからず処分できて良かったと思っています。
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走行距離15万kmの廃車寸前のクルマを4000円で買い取ってもらえた話
周辺環境
・北関東の地方都市。世帯あたりの自動車の保有率はかなり高い。田舎過ぎず都会過ぎず、気に入っている。
・職場まで徒歩15分程度。そもそも歩いて通勤していた。
・最寄りのスーパーまで徒歩5分。最寄りのコンビニまで徒歩5分。
・最寄りのホームセンターまで自転車で20分程度。これはちょっと遠い。
・駅まで徒歩25分程度。人によると思うが、私には遠くは感じない。ちょうどいい距離である。
節約になった ―固定支出の軽減
所有していたのは軽自動車ですので、普通自動車よりはランニングコストは低いです。それでも低所得者にとって維持費は馬鹿にできません。
自動車を手放すことによって、それらの固定支出に別れを告げることができます。
・自動車保険 ―1年間で15,000円。ダイレクト型のSBI損保と契約していたので、比較的安かったです。
・車検 ―2年に一度、50,000円程度。1年あたりで25,000円。修理・部品交換などがあればもっとかかる場合もあります。
・駐車場代 ―1ヶ月3000円。1年間で36,000円。アパートの駐車場です。
・ガソリン代 ―1ヶ月5,000円程度か。1年間で60,000円。
・エンジンオイルや各種消耗品などにかかる維持費 ―年額20,000程度でしょうか。
・JAF会員費 ―なぜか加入してました。1年間で4,000円。
計160,000円也
その他、自動車を運転していると、加害者になるリスクがどうしても付きまといます。もちろん、自転車でもそのリスクはありますが、自動車の場合、万が一のリスクが大きいです。
加えて、違反による罰金も額が大きいです。私は今まで自動車事故・違反で罰金を支払う羽目になったことはありませんが、運転することによってリスクが生じることは事実です。うっかりは誰にでもあるのです。
そのような潜在的なリスクによって生じるコストも考慮すれば、自動車の維持費は実はもっと大きな額であると言えるでしょう。
さておき、上記から明らかになっている額だけを見積もっても、私の場合、自動車の維持費は年額で160,000円。
つまり、自動車なしの生活にシフトすることによって、15万円以上の節約になるということです。
あまり出かけなくなった ―無駄な買い物をしなくなった
休日になると、どうしてもクルマで何処かへ出かけないと気が済まなかったのですが、手放してからはそれは不可能。
それでも、ストレスにはなっていないです。
自動車がなければ、ないなりの生活をすればいいだけです。
自転車を購入したのですが、ホームセンターでペットの消耗品を買ってくるとか、それくらいにしか使っていません。徒歩でスーパーで買い物をしてきて、あとは家にいるということも多いです。一日一度は必ず外に出るようにはしています。
むしろ、これまで用もないのになんとなくクルマで遠くへ出掛けていた時間のなんて無駄だったことか。
クルマで出かければどこへでも行けるし、あちこちに誘惑があるし、積載量も多いので、必要ではないけれどなんとなく欲しいものを休みの度にちょこちょこと買っていたような気がします。
自転車・徒歩生活になってから、それが一気になくなりました。
行けるところは限られているし、そもそも持って帰れないので大きなものを買えない。
従って、本当に必要なものだけを買うことができ、本当にしたいことを家ですることができるようになったと考えています。
そもそも私はインドアなので、ずっと家にいても苦ではないのです。
読書、原稿執筆、テレビゲーム、YouTube、植物の植え替え、洗濯、部屋の掃除、など。暇つぶしなんていくらでもできます。
自動車がなくなってから、無駄に出かけなくなった分、生活にゆとりができたように思います。
今のところ、困ったことはありません。
買い物はAmazon ―届けてくれるし、安く買える
それでも、どうしても必要なものは出てきます。
そういったものはAmazonで買います。Amazonのほうが安いことも多いし、プライム会員になっているので、お急ぎ便で翌日には届く。
わざわざクルマを走らせて買いに行く手間が省けるし、安い。素晴らしい。
トイレットペーパーもAmazon。
靴も、本も、ゲームソフトも、自転車も。
ちょうど職場の前にファミリーマートがあるので、小物はそこで受け取ればわざわざ家で待つ必要もないのです。
クルマを手放してから、Amazonの利用頻度は高くなりました。
家計簿を付けているので、通販特有の買い過ぎてしまう問題も回避できています。
関連記事:
Amazonプライム会員で良かった!と思う3つのメリット
クルマが必要になった場合 ―ホームセンターの軽トラ貸出、レンタカー
それでも実店舗で何か大きなものを買う必要が出てくるかもしれません。
まだそんな機会には遭遇していないのですが、そんな場合は、ホームセンターでの軽トラ貸出を上手に利用しようと思っています。
何かを買えば誰でも借りることができるので、大変心強いです。
クルマで出かけなければならなくなった場合、レンタカーを借りようと思っています。
前述の通り、自動車所有の年間のコストは160,000円程度と算出できたので、一度や二度レンタカーを利用しても損にはならないのです。
自動車保険のノンフリート等級は維持できるの?
クルマを手放した・売却した場合、気になるのが、せっかく蓄積してきた自動車保険のノンフリート等級の扱いではないでしょうか。
もし再びクルマに乗ることになった場合、またイチからやり直しで、高い保険料から始めなければならないとしたら、がっかりです。
安心してください。
いま契約している自動車保険会社に連絡をすれば「中断証明書」というものを発行してもらえます。有効期間は10年間。
これさえあれば、次回自動車保険を契約する際、それまでのノンフリート等級を引き継いで契約することが可能です。保険会社を変えても大丈夫です。
人生何があるかわかりませんので、解約してしまう前に、「中断証明書」の発行手続きを是非とも行っておきましょう。
もちろん私もそうしました。
まとめ、思うこと
クルマを手放すにあたって、私が懸念していたのは下記の2点に尽きます。
・遠くに出掛けることができなくなって、ストレスがたまらないだろうか。
・生活が不便にならないだろうか。
そんなことは全くありませんでした。少なくとも今のところは、困っていません。
むしろ、各方面で無駄な支出が減って安心しています。
もちろん、個人の性格にもよるでしょうし、クルマで通勤しなければならない場合などもありますから一概には言えないのですが、なければないでそれなりに適応できるのです。
学生時代、私は自動車を所有していなかったので、移動手段は徒歩か自転車でした。
社会人になってクルマがやってきた。ああ、なんて便利なんだ。速いし、雨に濡れないし。クルマは素晴らしいな。
だけど、学生時代だって、それでなんとか生活できていたのです。食べるものがなければ、雨に濡れながら買い物に行ったし、行きたいところがあれば自転車で少し遠出をした。自転車で行けないところへは行けないのだと納得した。
そう考えれば、クルマがなければ不便である、生きていけないというのは幻想なのではないかと思うのです。
私の場合のように、徒歩圏内にスーパーマーケットがある、職場には徒歩で行けるなんて幸運に恵まれている場合は特に。
今のところ、クルマなしの現状に、私は満足して過ごしています。
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廃車が高く売れる?/カーネクスト
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